9つの国と地域の消防士が参加 消防技術学ぶ研修 北九州

9つの国と地域の消防士が日本の消防技術について学ぶ研修が北九州市で始まり、参加者たちが開講式にのぞみました。

この研修はJICA=国際協力機構と北九州市消防局などが協力して昭和63年から開催していて、ことしはバングラデシュやパレスチナなど、9つの国と地域から9人の消防士が参加します。

小倉北区の訓練研修センターで行われた開講式では、北九州市消防局の本脇尉勝局長が「世界各地で発生した大規模災害の脅威を背景に安全安心への関心は高まっています。自国の防災発展のため研さんされることを期待します」とあいさつしました。

続いて研修生を代表してバングラデシュのモハムド アティック ロハマンさんが「研修で得た知識や経験を共有することで母国の消防・防災分野の発展に貢献できると思います。最善を尽くして頑張ります」と抱負を述べました。

研修は11月中旬まで行われ、最新の消火技術や、救急の指導法、それに災害時の避難所の運営方法などについて学ぶということです。

ことし2月に発生したトルコ・シリア地震の被災地でも活動したというジョージアのガテンダシュビリ シャルバさんは「日本でも以前大きな震災があったと聞いているので、経験を共有してもらい今後の活動に生かしたい」と話していました。