北九州市 国内最大のコンテナ船が就航 海上輸送の拡大期待

北九州市と日本海側の港を結ぶ航路に国内最大のコンテナ船が就航しました。
市は海上輸送の拡大で、トラックドライバーの不足に伴う輸送量の減少が懸念されるいわゆる「2024年問題」の対応につながるとして期待を示しています。

新たに就航したのは、全長142メートル総トン数9662トンのコンテナ船「かいふ」で、北九州市のひびきコンテナターミナルと、秋田、新潟、富山の日本海側の港を結ぶ航路で運航されます。

19日は市やコンテナ船を運航する神戸市の海運会社の関係者が参加して式典が開かれました。

北九州市と日本海側を結ぶ航路は去年11月に開設され、市によりますと新たなコンテナ船は、積載量がこれまでの2.5倍で、国内では最大だということです。

物流業界では、来年4月からトラックドライバーの時間外労働の規制が強化されることから「2024年問題」と呼ばれて、人手不足の深刻化や輸送量の減少が懸念されています。

市は新たなコンテナ船の就航が「2024年問題」への対応や地元の港の活性化につながるとして期待を示しています。

北九州市港営部の宮金満部長は「貨物量が増えて安定すれば新たな航路の開設や企業の進出も期待できるので全力で支援していきたい」と話しています。