築上町で戦争資料展 特攻隊員の遺書など紹介

戦時中、海軍の飛行場があった築上町で特攻隊員の遺書などを紹介する資料展が開かれています。

これは8月の「終戦の日」を前に平和について考えてもらおうと築上町が企画し、地元に残る戦時中の手記などおよそ160点の資料が展示されています。

このうち、昭和20年3月に海軍の築城飛行場を飛び立った特攻隊員の遺書には、両親への感謝の思いや、幼い弟や妹に対して自分の分も頑張って生きるよう願う気持ちが記されています。

また、昭和17年にシンガポールに出征した元陸軍兵士が戦後書き残した「戦記」には、マレー半島を南下する際の戦闘を伝える記述のほか、現在のベトナムのカムラン湾に日本の輸送艦が集結する様子を描いた絵も添えられています。

築上町教育委員会の馬場克幸課長補佐は「戦記や手紙などの文字を通して当時の人たちがどのように考えていたのか知ってもらいたい」と話しています。

この資料展は9月3日ま、築上町の船迫窯跡公園体験学習館で開かれています。