竹林活用の国産メンマ 出荷作業始まる 豊前の農業法人

豊前市の農業法人では竹が成長して固くなる前の「幼竹」を活用したメンマ作りに取り組んでいて、27日から出荷作業が始まりました。

豊前市の農業法人「瑞穂農園」では竹林活用の一環として近隣の地域で伐採された孟宗竹や真竹の「幼竹」でメンマ作りに取り組んでいます。

初年度のことしは、2か月ほど味付けや試食を繰り返して商品化のめどが立ち、27日から出荷作業が始まりました。

従業員たちは漬物用のたるで保存してきたメンマを水につけて塩抜きしたあと、細かくカットしてゆでて味付けをしたうえで袋に詰めていました。

メンマは一般にラーメンの具材や酒のつまみなどとして親しまれていますが、ほとんどが外国産で国産は少ないということです。

「瑞穂農園」の榎本務さんは「味付けに工夫し、試食会では好評でした。少しでも需要を伸ばし、竹林の荒廃防止に貢献していきたい」と話しています。

この農業法人ではことしは1500キロのメンマを作る予定で、来月初めごろから地元の直売所で販売されるということです。