中国清華大学の大学院生が日本の介護学ぶため北九州市訪問

少子高齢化が進む中国の名門大学で学ぶ大学院生たちが、介護ロボットを活用した日本の先進的な介護について学ぼうと、北九州市を訪れました。

北九州市を訪れたのは中国の名門大学、「清華大学」の大学院で医療や介護の分野を学ぶ社会人の学生ら32人です。

5日は八幡西区の特別養護老人ホームを視察しました。

この施設では、6年前から北九州市の支援を受けて8つの介護ロボットなどを導入し、スタッフの負担軽減を図りながら介護の質の向上に取り組んでいます。

中国の社会人の学生たちは、利用者をベッドから車いすに移す動作を支援するロボットを見学したほか、カメラについたセンサーで動作を感知し、離れた場所にいるスタッフに通知するシステムなどについて説明を受けていました。

視察した女性は「先進的な装置によって細かいところまでケアが行き届いていて感心した。今後、中国でも必ず介護の需要が出てくるので、多くのことを学んで持ち帰りたい」と話していました。

北九州市先進的介護システム推進室の馬場宗一郎次長は「北九州市は政令指定都市の中で高齢化率が最も高く、トップランナーとして取り組みを進めている。培ってきたノウハウが世界に広がればうれしい」と話していました。