老朽化施設から外壁など落下 市の職員が施設点検の勉強会

北九州市は老朽化した公共施設から外壁などの落下が相次いることを受けて、市の職員を対象にした施設点検の勉強会を開きました。

この勉強会は一連の外壁落下事故を受けて発足した市の「老朽化対策チーム」が開いたもので、公共施設を所管している市のさまざまな部署の職員に、施設点検に関する知見を深めてもらう狙いがあります。

4日は市の職員およそ30人が参加し、若松区にある改装中の小学校で施設点検の技術を見学しました。

今回は点検作業のノウハウを持つ企業の担当者がドローンを飛ばして高層部の外壁の状況を調べていきました。

また、レーザーを照射しながら外壁の異常の有無を検知する最新技術も披露されました。

市は、こうした最新技術を公共施設の点検に導入できないか検討する方針で、参加した職員は点検作業の特性を確認していました。

北九州市建築支援課の藤尾直彦課長は「公共施設を市民が安全に利用できるように事故が起きてからは遅いという意識を持って対策に取り組んでいきたい」と話していました。