築上町 液体肥料成分を20倍濃縮する技術開発に成功と発表

浄化槽にたまった汚泥などから作った液体肥料を活用して循環型農業に取り組んでいる築上町は、肥料の成分をおよそ20倍に濃縮する技術の開発に成功したと発表しました。
これにより、施設園芸などにも利用が広がることが期待できるとしています。

築上町ではおよそ30年前から、浄化槽にたまった汚泥やし尿を発酵させた液体肥料を使って循環型農業に取り組んでいますが、この肥料は95%が水分のため、輸送コストがかさむほか、残った固形物が散布用の機械やかんがい設備に詰まるといった欠点がありました。

このため町では3年前から液体肥料を濃縮させるための施設を開設して大学や企業などと技術開発に取り組み、3日記者会見で、肥料の成分をおよそ20倍に濃縮することに成功したと発表しました。

これによって運送コストや貯蔵スペースを削減できるほか、固形物による目詰まりが解消され、施設園芸などでも利用できるようになるということです。

築上町産業課の太田美加さんは「バイオ液体肥料は化学肥料に比べてコストが90%も低いものの利用範囲が限られていたが、今後は施設園芸への活用が期待できる」と話しています。

町では来年度から町内の農家に濃縮した液体肥料の販売を始めることにしています。