北九州市中心部のビル建設容積率 最大800%に緩和の方針

北九州市中心部での民間の開発を促すため、市は、JR小倉駅と黒崎駅周辺でビルを建てる際の容積率を最大800%に緩和する方針を打ち出しました。

北九州市は、中心市街地の活性化に向け、老朽化が進むビルの建て替えや新規出店などを促そうと、補助制度の創設や規制の緩和を進めています。

その一環として、ビルを建てる際の敷地面積に対する延べ床面積の割合を示す容積率を大幅に緩和する方針を打ち出しました。

具体的には、JR小倉駅と黒崎駅のそれぞれ半径およそ1キロ圏内の幹線道路沿いで、現在、400%から600%となっている容積率を最大800%に緩和するということです。

容積率の緩和は、福岡市の再開発事業「天神ビッグバン」でも用いられている手法で、これまでより高層の建物を建設することが可能になります。

北九州市は、現在、地権者や住民への説明を進めていて、今後、都市計画審議会に諮った上で、来年度中にも適用を開始したいとしています。

武内市長は「規制緩和の動きについては不動産会社や銀行などから大きな関心が寄せられている。これを1つの起爆剤にして小倉や黒崎の活性化を図っていきたい」と話していました。