北九州空港への代替着陸 武内市長「今後も連携強化」

11日夜、日本航空の羽田発福岡行きの便が、福岡空港の運用時間内に着陸できなくなり、北九州空港に着陸したことを受け、武内市長は12日の定例市議会で、今後も相互の連携を強化していく考えを示しました。

日本航空によりますと、11日夜、羽田発福岡行きの便が出発時間をおよそ3時間遅れ、福岡空港に午後10時までの運用時間内に到着できなくなり、目的地を北九州空港に変更し、午後11時すぎに着陸しました。

乗客およそ280人のうち180人が、日本航空が手配したバス5台に分乗し、北九州空港から福岡市に向かいました。

福岡空港をめぐっては、ことし2月に同じ日本航空の旅客機が運用時間内に着陸できず、羽田空港に引き返すケースがありました。

これを受け北九州市は県などと、24時間運用の北九州空港に着陸できるよう調整を進め、乗客の輸送などで協力を得られるバス会社やタクシー会社などあわせて125社をリスト化し、日本航空側に提供しているということです。

12日に開かれた北九州市議会の一般質問で、今回の代替着陸について取り上げられ、武内市長は「24時間対応の強みを持つ北九州空港と福岡空港との緊密な補完、連携の体制が示されたものだ。今後も連携を強化することで、北九州空港が地域住民や利用者にとって利便性の高い空港となるよう取り組んでいく」と述べました。