聴覚障害のある人に手話で防災伝える 北九州市が動画を公開

本格的な雨の時期を迎え、北九州市は聴覚障害がある人たちに手話で防災上の注意点などを伝える動画を作成し、動画投稿サイトなどで公開しています。

動画は避難情報に関するものと災害の種類ごとに防災上の注意点などをまとめたものの2種類あり、それぞれ手話通訳者が手話でポイントを伝える内容となっています。

このうち避難情報に関する動画では、状況の深刻度に応じて警戒レベル3から5まで3つの避難情報が出されることや、避難所だけでなく、親せきや知人の家に身を寄せる方法もあることなどを紹介しています。

また、災害の種類ごとに防災上の注意点などをまとめた動画では、過去に北九州市で起きた水害などを紹介したうえで、水の流れが速い場所では深さ20センチ程度でも歩行が危険になることなどを伝えています。

これらの動画は市のホームページのほか、動画投稿サイト「YouTube」の公式チャンネルで公開されています。

北九州市内には聴覚障害がある人がおよそ5000人いるということで、市危機管理室では「誰ひとり逃げ遅れることがないよう、聴覚障害がある当事者だけでなく、その家族や知り合いにも動画を見てもらって、より早く避難できるようにしてほしい」と話しています。