北九州市の高校で専門家招きSNSやAIについて学ぶ

SNSなどに関係したトラブルを未然に防いでもらおうと、北九州市の高校で専門家を招いた講演会が開かれました。

この講演会は、北九州市八幡西区の星琳高校が開いたもので、生徒およそ500人が参加しました。

2日は、子どもとメディアについての研究を続けているNPO法人の古野陽一さんが講師を務めました。

古野さんは、はじめに世界で急速に利用が拡大している生成AIについて説明し、「数年で信頼度も高まり、これを信じるようになると考えることをAIに頼ってしまい、多様な情報を見比べる力や判断する力が失われていくことになり危険だ」と話しました。

そして、生徒にとっても身近なSNSについては「スマホの写真は位置情報などが記録され、撮影した時点で情報発信をしていると思ったほうがいい。危険な情報を発信してしまうときは、軽い冗談やウケ狙い、楽しいとき腹立たしいときなどで、そういうときは要注意と考えてほしい」と呼びかけました。

生成AIを使用しているという3年生の男子生徒は、講演を聞いたあと、「みんなの前で発表する内容などで頼りにするという程度で使っていますが、今回の講演を聞いて自分の心を引き締めたいと思いました」と話していました。

また、3年生の女子生徒は「SNSの使い方を気をつけたいです。簡単に写真をSNSに上げず、考えてから上げようと思いました」と話していました。