北九州空港延長 ことし秋ごろ着工目指す方針 国土交通省

国土交通省は、北九州空港の滑走路を3000メートルに延長する計画について、「環境影響評価書」を取りまとめたうえで、ことし秋ごろの着工を目指す方針を示しました。

国土交通省は北九州空港の滑走路について、空港の物流拠点化を目指す北九州市や福岡県の要望を受け、現在の2500メートルから3000メートルに延長する計画です。

現在、この事業が周辺環境に与える影響についての評価書を取りまとめる作業が最終段階を迎えていて、31日、有識者による検討委員会が開かれました。

今回の計画では、海を埋め立てずに、すでにある土地を利用するため、これまでに環境への大きな影響は指摘されていません。

31日の委員会では、生態系を守るためとして、航空機と鳥が衝突するバードストライクへの対策や、脱炭素化の推進計画の作成を求める国土交通大臣の意見が報告されたほか、今後も環境への影響を注視していくことを確認しました。

終了後の会見で、国土交通省大阪航空局の楠山哲弘空港部長は今後、環境影響評価書を取りまとめたうえで、ことし秋ごろの着工を目指す方針を明らかにしました。

令和9年度中の工事完了と供用開始を目指すということです。

楠山空港部長は「今後無事に工事に着手できたら、安全かつ着実に工事が進められるよう、関係者一丸となって進めていきたい」と述べました。