北九州市がタイの大学生受け入れ企業対象の説明会開く

タイの大学からのインターンシップ生の受け入れを仲介している北九州市は、新たに受け入れを検討する企業を対象に説明会を開きました。

北九州市は5年前からタイのパンヤピワット経営大学と連携して、市内の企業へのインターンシップの受け入れを進めていて、22日の説明会には6社が参加しました。

まず市の担当者が、これまでに延べ23社が合わせて33人のインターンシップ生を受け入れ、このうち28人が実際に市内の企業に就職したことを説明しました。

続いて、3年前にロボット工学科の学生を受け入れた門司区の企業が事例紹介を行いました。

この会社は鉄道のレールの加工などを手がけていて、学生に産業用ロボットを活用した新たな生産システムの導入に携わってもらったことを紹介しました。

学生は翌年、社員として採用され、現在はロボットのプログラムなどに携わっていて、当初おぼつかなかった日本語も社内会議に参加できるレベルまで上達しているということです。

参加した企業の担当者は「会社では人手が足りておらずこれまで技能実習生の受け入れはあったが、高度人材はなかった。今後、インターンの受け入れも検討していきたい」と話していました。

北九州市次世代産業推進課の大庭繁樹担当課長は「優秀な人材を求めている企業にぜひ活用してもらい、市の産業の力を取り戻していきたい」と話していました。