人と犬とロボットがたすきつなぐ ユニークな駅伝大会 北九州

人と犬、それにロボットがたすきをつなぐユニークな駅伝大会が北九州市で開かれました。

この駅伝大会は、九州工業大学の社会ロボット具現化センターが、人とロボットが共生できる社会を目指す研究の一環として毎年開いています。

大学や研究機関が集まる北九州市若松区の「北九州学術研究都市」には4つの区間の6.4キロのコースが設けられ、ロボットの研究者など40人や2匹の犬、それに6台のロボットが12のチームに分かれてたすきをつなぎました。

このうち福岡大学のチームの第1走者は農業の運搬用のものを改良したロボットで、コントローラーによる操作を受けながら人が歩くほどの速さで800メートルを進みました。

時折強まる雨の影響でロボットでは一時動かなくなるトラブルもありましたが、参加者がそれぞれ対応して乗り切りました。

参加した学生は「ロボットは水に弱いので心配しましたが、制限時間に間に合うように走ることができてよかったです」と話していました。

九州工業大学社会ロボット具現化センターの石井和男教授は「ロボットと人が一緒に走り、どんな環境ならばお互いが住みやすい空間になるかを考えることにつなげてほしい」と話していました。