新年度予算案否決された行橋市 臨時市議会に骨格予算案提出
行橋市では市長と議会の対立を背景に、今月、議会で新年度の予算案が否決されました。
4月1日から新年度が始まるのを前に30日臨時議会が開かれ、否決された予算案から政策的経費などを除いたいわゆる骨格予算案が提出されました。
行橋市議会では工藤市長と議会の対立が続く中、今月20日、市が提出した一般会計の総額で302億円余りの新年度の当初予算案の採決が行われ、賛成少数で否決されました。
このため新年度まで残り2日となった30日、市は臨時議会を招集し、否決された予算案から政策的経費や投資的経費を除いた276億円余りのいわゆる骨格予算案を提出しました。
臨時議会の会期は31日までの2日間で、本会議では残された予算と削られた予算がそれぞれ妥当か慎重に審議する必要があるとして議員が説明を求めました。
予算案は31日の本会議で採決が行われる予定で、新年度を迎える前に予算を成立させられるかが焦点です。
行橋市では今月の定例議会で工藤市長が提案した副市長の人事案も否決され、来月から副市長が不在となる見通しで市政運営に影響が広がっています。