北九州市が支援するスタートアップ企業が集まり 製品の展示会

ロボット分野などのスタートアップ企業を集積し産業の活性化につなげようと、北九州市で市が支援する企業が集まって製品の展示などを行うイベントが始まりました。

小倉北区の北九州国際会議場で、29日から2日間行われるイベントでは、市が販路拡大などの支援を行うスタートアップ企業30社が集まって開発した製品などを展示しています。

このうち、ロボットの導入支援を行う北九州市の企業は、ゴミを分別する際にカメラで撮影したゴミの種類をAI=人工知能を活用して瞬時に判別するシステムなどを紹介しています。

市内のIT企業は、人手不足が課題となっている建設業などを対象に、複数の現場を高画質のカメラで映すことで1人の職人が遠隔で作業を指導できるシステムを紹介しています。

また、東京の工業デザイン会社が北九州市の企業と共同開発した折りたたみ式の電動バイクは、車体に広告を表示できるモニターが取り付けられています。

このほか、東京の企業が開発した三輪の電動スクーターは、高齢者などの移動を支援するため、人間の歩く速さに近い低速の走行でも、乗る人がバランスを崩さないよう独自の技術が施されています。

北九州市スタートアップ推進課の鎌田靖雄課長は「今回の展示を通して、さらにスタートアップ企業の成長につなげ、若い世代が挑戦しやすい環境を作っていきたい」と話していました。