“福岡空港の門限後は北九州空港に着陸を” 体制整備へ検討会
先月、日本航空の旅客機が福岡空港の運用時間内に着陸できず、羽田空港に引き返したことを受けて、福岡県などは、運用時間を過ぎた場合、北九州空港に着陸できるよう検討会を立ち上げることになりました。
福岡県によりますと、先月19日、定刻から遅れて羽田空港を出発した日本航空の便が、福岡空港の運用終了時間の午後10時に間に合わず着陸の許可が下りませんでした。
その後、この便は羽田空港に引き返しましたが、途中で給油などを行ったため、利用客は離陸からおよそ6時間半かけて出発地に戻る形となりました。
これについて、15日に開かれた県議会の委員会で、福岡県の担当者は「悪天候などやむを得ない事情があれば、運用時間を過ぎても着陸が許可されるが、今回の便は、機材変更や手荷物の搭載作業による遅れのため、やむを得ない事情には当たらなかった」と説明しました。
また、24時間利用可能な北九州空港に着陸しなかった理由については「乗客をおろした後の交通手段や宿泊施設、地上のスタッフが確保できず、羽田空港に引き返したと聞いている」と述べました。
そして、今後、同様の事案が発生した場合、北九州空港に着陸可能な体制を作るため、県や北九州市、航空会社、交通事業者などで構成する検討会を立ち上げることを明らかにしました。
これについては、15日の北九州市議会でも取り上げられ、武内市長は「24時間利用可能な北九州空港の力を発揮できる絶好のチャンスなので、市としても航空会社、交通事業者と協議を行い、補完機能を果たせるよう、乗客ファーストで取り組みを進めていく」と述べました。