東日本大震災12年 北九州市の幼稚園で園児が命の大切さ学ぶ
東日本大震災の発生から11日で12年となるのを前に、北九州市の幼稚園では、園児たちが命の大切さなどを学ぶ集いが開かれました。
北九州市小倉北区の東筑紫短期大学附属幼稚園では、東日本大震災の発生以来、毎年この時期に「命を大切にする日」を設けて集会を開いています。
10日は196人の園児が参加し、はじめに黙とうをして震災で犠牲になった人たちに祈りをささげました。
このあと、子どもたちは、押し寄せる津波や被災した人たちの姿など当時の状況を伝える写真を見ながら、地震や津波で多くの命が失われたことなどを学びました。
このほか、東日本大震災を題材にした絵本の読み聞かせも行われ、最後に、先生が「もっと元気で生きていたいと思っていても命をなくした人たちがいます。1つしかない命を大切にしてください。自分の命は自分で守れるようになってください」と子どもたちに伝えました。
年長組の女の子は「写真やお話は少し怖かったけど、命は大切にしたいです」と話していました。
幼稚園の小島久須美園長は「子どもたちは幼いなりに命の大切さについて感じ取っています。震災のことを風化させてはいけないとの思いで、これからも続けていきます」と話していました。