“災害への備えを”苅田町立図書館 本借りた人に防災用品配布
東日本大震災からまもなく12年となるのに合わせて、苅田町の図書館では、本を借りた人を対象に防災グッズを配布し、災害への備えを呼びかけています。
この取り組みは震災から12年になるのを前に東日本大震災の教訓を伝えようと、苅田町立図書館がことし初めて企画したものです。
震災の被害を振り返り、災害への備えを進めてもらおうと、今月1日から館内の本を借りた人に防災グッズを配っています。
グッズの中には、建物が倒壊して閉じ込められた際などに自分の居場所を知らせる笛や、雨風を防ぐアルミブランケット、町内の避難所が記された防災マップなどが入っています。
このほか、館内には、東日本大震災のドキュメンタリーや防災などに関する書籍を集めた特設コーナーも設けられています。
東日本大震災をテーマにした小説を借り、防災グッズを受け取った83歳の女性は「苅田町は海に面しているので、本を読んで改めて震災のことを考え備えたいと思います」と話していました。
苅田町立図書館の司書、長岡莉穂さんは「図書館では震災に関するさまざまな記録を集めているので、足を運んで震災に備える大切さを知ってほしい」と話していました。
300セット準備された防災グッズは残りわずかですが、特設コーナーは今月15日まで設けられています。