偽ブランドなどの輸入差し止め 前年より30%減少 門司税関
福岡県や山口県などを管轄する門司税関が去年1年間に知的財産を侵害するとして輸入を差し止めた件数は1200件余りと前の年より30%以上減少しました。
門司税関は長引くコロナ禍で消費者の購買意欲が落ち込んだことが背景にあるとみています。
門司税関によりますと、管轄する福岡や佐賀などの空港や港で、去年1年間に知的財産を侵害するとして輸入を差し止めた件数は1224件で、前の年と比べると566件、率にして31.6%減少しました。
点数はおよそ4万5000点で最も多く差し止めたのは医薬品で7300点余り、次いでおもちゃなどがおよそ3600点、衣類がおよそ3400点でした。
差し止め件数の減少は2年連続で門司税関は長引くコロナ禍で消費者の購買意欲が落ち込んだことが背景にあるとみています。
また、関税法の改正で偽ブランドなど模倣品の輸入はたとえ個人で使用する目的でも去年10月から輸入差し止めの対象となり門司税関は注意を呼びかけています。
門司税関業務部の伊藤正人部長は「国民の皆さんには、極端に値段の安いものなどには注意してもらいたい。強化期間を設けるなどして、しっかりと取締りにあたっていく」と述べました。