希少なレーシングカーを売却へ 旦過市場の復興支援を表明

ことし8月に旦過市場で起きた2度目の火災を受けて、北九州市の会社役員が、所有するレーシングカーをオークションサイトで売却し、落札額をまちづくりのために寄付すると表明しました。

インターネットのオークションサイトに出品されるのは、「アストンマーティン ヴァンテージGT12」です。

この車は、世界で100台しか生産されておらず、日本には3台しかないとされる希少なレーシングカーで、北九州市の会社役員、上甲幸寿さん(64)が、2019年におよそ5000万円で購入しました。

上甲さんは、ことし4月の旦過市場の火災の際も、復興の語呂にあわせて2250万円を寄付していて、その後、8月の火災を受けて、車の売却を決めたということです。

オークションは、インターネットのサイトを通じて来月7日から始め、2250万円からスタートするということです。

手数料を除く落札額は、すべて地元の企業などが参加し街づくりを担う「北九州まちづくり応援団」に寄付し、旦過市場をはじめとする、市街地の活性化に役立ててもらうということです。

上甲さんは「いつも訪れる旦過市場が悲惨な状況で、何かしたいという思いから、寄付を決めました。活気ある街になってもらいたいです」と話していました。