建設会社役員射殺事件などの裁判 工藤会幹部 殺人で無罪主張

平成23年に北九州市で建設会社の役員が射殺された事件などに関わったとされる特定危険指定暴力団、工藤会の幹部の裁判が始まり、被告は射殺事件の殺人の罪について無罪を主張しました。

特定危険指定暴力団、工藤会幹部の田口義高被告(56)は、複数の暴力団員と共謀して、いずれも平成23年に北九州市小倉北区で起きた建設会社の役員が自宅前で射殺された事件や、大手ゼネコンの事務所で従業員が拳銃で撃たれてけがをした事件に関わったとして殺人などの罪に問われています。

9日、福岡地方裁判所でこの2つの事件の審理が始まり、田口被告は射殺事件の殺人の罪について「共謀していない」と無罪を主張したほか、ゼネコンの事務所での発砲事件について拳銃を発射したことを認めたうえで、「殺意はなかった」などと述べました。

検察は冒頭陳述で建設会社の役員射殺事件について、「被告は福岡市から北九州市に移動する被害者の車を配下の組員に追尾させて、その位置を電話で報告するよう指示していた。犯行に関与した組員に報酬を渡した」などと主張しました。

一方、弁護側は「指示を受けて被害者の行動確認はしたが、目的は知らされておらず、殺人を共謀した事実はない」と主張しました。