江戸時代の九谷焼の価値示す貴重な古文書が発見

江戸時代後期の九谷焼の完成品の価格を記した古文書が初めて見つかり、九谷焼は当時から高級品とされていたとみられることがわかりました。

今回、発見されたのは江戸初期の古九谷を江戸後期に復活させた加賀の豪商・吉田屋が書いたとみられる古文書です。
加賀市の九谷焼窯跡展示館の田嶋正和館長が、びょうぶの下張りに使われていた大量の古文書を入手し調査を進めていたところ、6月見つかりました。
古文書は江戸後期の1831年、吉田屋が作った「吉田屋窯」で焼かれた25点の九谷焼について大聖寺の有力商人あてに出した見積もりとみられます。
古文書では、どんぶり状の「甲鉢」は現在の価格に換算し、2万5000円ほどで販売されていたと記され、展示館は当時から九谷焼が高級品とされていたと分析しています。
展示館によりますと、江戸時代後期の九谷焼の完成品の価格がわかる資料が見つかったのは初めてだということです。
九谷焼窯跡展示館の田嶋正和館長は「九谷焼に当時から高い価値があったことを示す貴重な資料です。今後さまざまな研究などで生かされていくと思う」と話していました。
見つかった古文書は加賀市の九谷焼窯跡展示館で3日から常設展示されています。