輪島・朝市通り若手事業者が復興構想の中間案 震災遺構活用も

能登半島地震に伴う火災で大きな被害を受けた石川県輪島市の「朝市通り」の再建に向け、若手事業者たちは「海が見える公園の整備や震災遺構の活用を進める」といった復興構想の中間案を発表しました。

輪島市にある朝市通りの露店や商店街の若手事業者たちは「どのような街を再建するか」について、これまで5回にわたり重ねてきた協議をもとに復興に向けた構想案をまとめ中間報告会を開きました。
そして、県や市の関係者を前に観光地としての魅力向上のため日本海を見通せるような公園を整備する案や焼け跡の一部などを震災遺構として活用する案、それに貸店舗を建設し、新たな事業者を呼び込むといった案を発表しました。
若手事業者たちは24日に発表した復興構想の中間案について今後、行政の意見も踏まえ8月に最終案をとりまとめ、輪島市の復興計画に反映させるよう求めていく考えです。
朝市通りで魚の干物などを販売していた古倉信吾さんは「通りの解体が終わらない中、未来を考えることは難しかったですが、昔の活気が戻ってほしいと願い発表しました」と話していました。