「出張朝市」7月に輪島市で初開催

能登半島地震で大規模な火災が発生した輪島市の朝市通りの出店者たちが、7月に地元の商業施設で「出張朝市」を開催することになりました。
「出張朝市」の地元開催は今回が初めてです。

「出張朝市」が開催されるのは、輪島市宅田町にある商業施設「輪島ワイプラザ」です。
7月10日以降、継続的に行われるということです。
地元での開催初日にあたる7月10日は、40店舗近くが参加の意向を示しているということで、輪島市の仮設住宅に住んでいた人など初めて出店する事業者もいるということです。
輪島市の「朝市通り」では、地震のあと大規模火災が発生し、一部の出店者たちは地元を離れ、県内外で開かれる「出張朝市」に参加する形で営業を再開していましたが、ことし3月ごろ、商業施設から依頼があり、地元での開催が決まりました。
輪島市での「出張朝市」は、7月10日以降は午前9時から午後6時までの商業施設の営業時間に、施設内のスペースを借りて開催できるということで、出店日や営業時間を話し合いながら長期的に実施される見通しです。

《出店者「素直にうれしい」》
今回、出店を予定していて、朝市ではおよそ20年間、野菜や梅干しを販売してきた柿美幸さんは「素直にうれしい。人の顔を見て店をやれるのがいい。元気な朝市ができるかなと思います」と話していました。

《「輪島ワイプラザ」は・・》
「輪島ワイプラザ」の運営会社の南部雅彦執行役員は「朝市が元に戻るのは何年もかかると思うが、そこに向けて朝市をつないでいく場として使ってもらえるとうれしい。地域ぐるみで活性化につなげたい」と話していました。