兼六園 恒例の梅の実の収穫作業

日本三名園のひとつ、金沢市の兼六園にある梅林で、恒例となっている梅の実の収穫作業が行われました。

兼六園の梅林は明治元年から100年の記念事業の一環として昭和44年に整備され、3000平方メートルほどの敷地にさまざまな種類のおよそ200本の梅の木が植えられています。
11日は庭師などがはしごを木にかけてよじのぼり、直径4センチほどの大きさに育った梅の実をはさみを使って収穫していきました。
大阪から観光で訪れていた女性は「偶然、収穫の様子を見ることができました。梅が好きなので嬉しいです」と話していました。
管理事務所によりますと、ことしの実の大きさや数はほぼ例年並みだとみられるということで、11日に収穫した梅は県内の特別支援学校や福祉施設など100か所あまりに贈るということです。
石川県金沢城・兼六園管理事務所の山道明所長は「梅の収穫はこの季節ならではの兼六園の光景で、ことしも無事に迎えられてよかったです。収穫した梅の実は梅干しやジャムなどにして楽しんでもらえるとうれしいです」と話していました。