能登半島地震5か月 運動会で子どもが笑顔 珠洲市

石川県珠洲市で子どもたちに思う存分、体を動かしてもらおうと運動会が開かれ、参加者がチーム対抗の大玉転がしなどを楽しみました。

地震の影響で珠洲市では学校のグラウンドに仮設住宅が建てられ、子どもたちの屋外での活動が制約を受けています。
今回の運動会は地元の子どもたちに思う存分、体を動かしてもらおうと、珠洲市の有志でつくるボランティア団体が企画しました。
珠洲市の「野々江総合公園」のグラウンドで行われた運動会には園児から高校生まで100人あまりが参加しました。
開会式では子どもの代表5人が「地震に負けず一生懸命頑張ります」と選手宣誓をしました。
参加者は3つのチームに分かれ、「大玉転がし」では子どもたちが直径1メートルほどの大きな玉を転がし、次々とリレーしていきました。
それぞれのチームは仲間に「がんばれ」などと盛んに声援を送り、いち早くゴールしたチームからは喜びの声があがっていました。
さらに玉入れや大縄跳びが行われ、保護者などが見守る中、子どもたちは元気いっぱいに体を動かしていました。
小学3年生の男の子は「体を動かし、知らない子と話すのが楽しかったです」と話していました。
運動会を主催した団体の真脇魁代表は「子どもたちの笑顔を見られて最高でした。地震で大変なこともありますが、一瞬でも忘れて楽しんでもらえたようでよかったです」と話していました。