大の里 優勝から一夜明け”いい報告できてうれしい”

大相撲夏場所で、幕下付け出しの力士としては最も早い記録で優勝を果たした23歳の大の里が、一夜明けて茨城県の二所ノ関部屋で会見し、「優勝はうれしいが、まだ上に番付がある。最終的な目標はここではないと思っている」と喜びとともに今後への抱負を語りました。

大の里は今場所、立ち合いでの力強い当たりと、右を差してからの一気に前に攻める相撲で、12勝3敗の成績を収め、初優勝を果たしました。
初土俵から7場所目での優勝は、幕下付け出しでデビューした力士としては最も早い記録となりました。
一夜明けた27日、大の里は茨城県阿見町にある二所ノ関部屋で会見し、「賜杯を抱いた瞬間に優勝したんだなと実感がわいてきた。優勝の様子はテレビで見たり、間近で見てきたりしたが、こんなに忙しいんだなとびっくりしている」と喜びを語りました。
そして、ことし1月に能登半島地震で大きな被害を受けた地元、石川県に向けては「皆さんにいい報告ができて本当にうれしい。いい姿を見せられてよかった」と話しました。
また、初日に横綱・照ノ富士に勝った一番については「初場所で対戦していたので、土俵に立ったときの横綱の大きさや空気感が分かっていた。前回は萎縮したところがあったので、今回勝つことができていいスタートができた」と振り返りました。
師匠で元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方からはねぎらわれた一方で「3敗での優勝は優勝ではない」とも言われたということで「13勝2敗、14勝1敗、全勝優勝ができるようにレベルアップしたい」とさらなる成長を誓っていました。
そして、「もちろん優勝はうれしいが、まだ上に番付があるし、最終的な目標はここではないと思っているので、さらに上へ上へと駆け上がりたい」と今後への抱負も力強く語りました。