復興願い古代米で田んぼアートへ小学生たちが田植え 輪島市

能登半島地震からの復興に願いを込め、田んぼに古代米の稲穂でハートなどの絵を描こうと、輪島市で小学生たちが田植えを行いました。

輪島市の町野小学校では毎年、子どもたちが学校近くの田んぼで米作りを体験していて、22日、5年生と6年生の6人が田植え作業を行いました。
学校では、毎年、古代米の稲穂の色の違いを生かして田んぼにアートを描いています。
ことしは、地震からの復興に願いを込め、ハートを抱いた人の姿や、「生きる」という文字が浮かび上がるよう、古代米の緑米と赤米、それに通常のコシヒカリの3種類の苗を、およそ1000平方メートルにわたって植えていきました。
はだしで田んぼに入った子どもたちは、県内外から集まった15人のボランティアとともに、手作業で丁寧に苗を植えていました。
参加した6年生の男子児童は「友達は減りましたが、中学生も同じ校舎で学んでいるので寂しくないです。大きく、おいしく育ってほしいです」と話していました。
東京からボランティアで参加した女性は「田植えは初めてで難しかったです。復興はまだですが、少しずつでも子どもたちの日常が戻ってほしいです」と話していました。
ことし9月には、田んぼにハートなどが浮かび上がるということです。