石川県 避難所に冷房設備導入へ

石川県は、避難所で生活する被災者の熱中症を防止するため、輪島市と珠洲市のおよそ30の避難所に冷房設備を導入することになりました。

石川県の馳知事は、21日に開かれた県の災害対策本部会議で「避難生活が長期化する中、今後暑さが本格化し熱中症の懸念が高まる」などと述べました。
そのうえで「避難所の冷房設備について自治体に確認したところ、輪島市と珠洲市からあわせて27の避難所に設置してほしいと要望があった」として、23日から順次、取り付け作業を行うことを明らかにしました。
県によりますと、これにより、元からエアコンなどがあったところを含め、すべての避難所で冷房が入るようになるということです。
一方、21日の会議では、能登半島地震による住宅の被害が8万棟を超え、あわせて8万1242棟となったことが報告されました。
このうち、「全壊」がおよそ1割にあたる8221棟、「半壊」がおよそ2割にあたる1万6584棟です。
自治体別では、最も多い輪島市が1万4816棟、七尾市が1万4157棟、志賀町が7204棟、珠洲市が7085棟、能登町が6579棟などとなっています。