輪島市の総持寺祖院 全国の僧侶が支援活動

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の「総持寺祖院」では、全国から僧侶が駆けつけ、復興に向けて支援活動を行っています。

輪島市門前町の「総持寺祖院」は、鎌倉時代の終わりに開かれた曹洞宗の寺で、今回の地震では国の登録有形文化財の回廊が全壊するなど大きな被害を受けました。
寺には連日、全国から同じ宗派の僧侶が支援に駆けつけていて、21日は、ヘルメット姿の僧侶が倒壊した「手水舎」で、バールを使って屋根瓦を外したあと、小型の建設機械で屋根を持ち上げ、下敷きになった柱を運び出していきました。
寺によりますと、支援に駆けつけた僧侶は、2月中旬以降、東北から九州にかけて、延べ100人を超えるということです。
滋賀県の僧侶の桂川元邦さんは「私もこの寺で修行をしたので少しでも役に立ちたいと参加しました。参拝者が訪れ、僧侶が修行する元の姿に戻ってほしいです」と話していました。
寺の総務を担当する高島弘成副監院は「全国の僧侶の力を借りることで、1歩ずつ復興に向けて前進していると感じています」と話していました。