今季「寒ブリ」水揚げ量1508トン 地震の影響も過去最多

今シーズンの「寒ブリ」の石川県内での水揚げ量は1508トンと、地震の影響があったものの昨シーズンの2.6倍にのぼり、現在の方法で統計を取り始めてから最も多くなりました。

石川県水産総合センターのまとめによりますと、石川県内で、去年11月からことし3月までの今シーズンに水揚げされた「寒ブリ」は、あわせて1508トンでした。
これは平年をやや上回った昨シーズンと比べると2.6倍にあたり、現在の方法で統計を取り始めた1995年以降、最も多くなりました。
今シーズンは、能登半島地震によって一部の漁港が使えなくなるといった影響もありましたが、日本海北部の水温が高く、「寒ブリ」が能登半島の沿岸に来遊しやすかったため、去年12月から2月前半を中心に豊漁が続いたということです。
また、今シーズンの「フクラギ」の水揚げ量も昨シーズンの2倍あまりの511トンとなり、過去5年の平均を大きく上回りました。
石川県水産総合センターは「今シーズンは豊漁だったが、能登半島地震の影響で一部の地域では漁に出られない事態も起きた。来シーズンも地震による影響が出ないか注視していきたい」と話しています。