珠洲市で復興計画を策定する委員会の初会合 

能登半島地震で大きな被害を受けた珠洲市で、復興計画を策定する委員会の初めての会合が開かれました。
年内にも計画を策定したいとしています。

珠洲市の復興計画策定委員会は18日午後、市役所で初めての会合を開き、各地区の区長や農業者など委員約20人が出席しました。
珠洲市は地震と津波で住宅7000棟あまりが被害を受けたうえ、断水も5月14日時点で1500戸あまりに上っていて、生活基盤の再建が急がれています。
会議では市の担当者が計画の基本方針として、災害に強い地域づくりや生産性の向上をはかるなりわいの再建、それにDX=デジタルトランスフォーメーションの推進など6つの項目を説明しました。
出席した委員からは「復興では農業や漁業などまちの基幹産業を大切に考えるべきだ」といった意見や「家がないと田んぼにも行けないので、まずは住まいを整えてほしい」といった要望が出されました。
市はこの委員会と並行して市民との意見交換会も地区ごとに開いて、年内にも計画を策定したいとしています。
委員長を務める東京大学の橋本禅准教授は「未来に向けて珠洲市をどうしていきたいのか、市民のみなさんの意見を盛り込んだ計画をつくるお手伝いをしたい」と話していました。