珠洲市で児童が地元の民謡を歌いながら田植え体験

能登半島地震で大きな被害を受けた珠洲市で17日、小学生たちが地元の民謡を歌いながら行う田植え作業を体験しました。

珠洲市の直小学校では、農業に親しんでもらおうと、毎年この時期に学校近くの水田で体験授業を行っていて、17日は、4年生から6年生までのおよそ30人が参加しました。
子どもたちははじめに、「汗が滝のように流れ出る」という内容の「田打唄」を歌いながら、別の子どもたちが一生懸命、くわを使って田起こしを行いました。
そのあと、「親子関係なく手早く田植えを進めよう」といった内容の「田植唄」が歌われるなか、水田にコシヒカリの苗を丁寧に手で植えていきました。
直小学校の校庭には、仮設住宅が建設されていて、子どもたちが外で運動できる場所は限られているということで、17日は、青空の下で元気に田植えを楽しんでいました。
6年生の男子児童は「ことしは地震で田植えができないかもしれないと思っていたので、協力してくれた人たちに感謝しています。おいしい米に育ってほしいです」と話していました。
子どもたちは9月下旬、同じ水田で稲刈りを行う予定です。