障害者就労支援施設に送迎車を寄贈 能登町

能登半島地震で被災し、運営が中断されていた能登町の障害者就労支援施設が利用者の受け入れを再開し、16日兵庫県の慈善団体が送迎に使う乗用車を贈りました。

乗用車が贈られたのは能登町にある障害者の就労支援施設「やなぎだハウス」です。
1月の地震で壁にひびが入るなどしたうえ、利用者や職員の多くも被災したため、運営を見合わせ、壊れた箇所を直した上で、5月から利用者の受け入れを再開しました。
施設では現在、利用者14人全員が送迎を必要としていますが、周辺の道路は地震の影響で今も通行止めが続いていて、遠回りなどでガソリン代が負担となっているということです。
新しい乗用車はこうした実情を聞きつけた兵庫県のロータリークラブが申し出て贈りました。
7人乗りのハイブリッド車で、燃料費の改善が見込めるうえ揺れも少ないということです。
16日早速、利用者を送るのに使われました。
現在は白山市の2次避難所にいるという70代の女性は「揺れがなくスムーズです。またこの車で通えるようになりたいです」と話していました。
車を贈ったロータリークラブの代表、安行英文さんは「施設も被災したため、いろいろと負担が大きくなっています。この車が経費削減の一翼を担えたらうれしいです」と話していました。