7月上旬並みの暑さ 熱中症への注意呼びかけ

11日は日本海側を中心に気温が上がり能登半島地震の被災地でも7月上旬並みの暑さになりました。
石川県珠洲市では看護師や保健師が自宅で避難を続けたり仮設住宅で過ごしたりしている高齢者を訪れ熱中症への注意を呼びかけました。

11日は日中の最高気温は輪島市で27度ちょうど、珠洲市で26.3度といずれも7月上旬並みの暑さとなりました。
珠洲市では最高気温が5日は27.5度、8日が11.9度と変化が激しくなっています。
まだ暑さに慣れない時期でもあり、珠洲市では看護師や保健師が自宅で避難を続けたり仮設住宅で過ごしたりしている高齢者を訪れ、健康状態の確認などを行っています。
11日、訪れた珠洲市三崎町の矢敷昭八さん(76)ととよ子さん(71)夫妻は地震で自宅が全壊し、車庫を改装して暮らしています。
エアコンや窓は無く、地震が発生したのが1月だったことから断熱材を入れました。
トタン屋根ということもあり、11日も暑さを感じるといいます。
訪問した看護師は2人の唇が乾燥していたことから経口補水液を渡し、その場で飲んでもらっていました。
また、とよ子さんの血圧がこのところ高いということで、血圧なども測っていました。
とよ子さんは「体調を気にしてくれて、いろんな話をしてくれるのは非常にありがたい。言われたとおり、水分はしっかり取ろうと思います」と話していました。
このほか市内の仮設住宅では、入居している高齢者に窓を開けて換気を心がけるよう呼びかけていました。
NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」の看護師、長島良江さんは「多くの人は『水分をとっている』と話しますが、唇などを見ると足りていない人が多いです。その場で水分をとってもらうなど、声かけをしていきたい」と話していました。