北陸鉄道の運行継続へ4市町が県に要望

赤字が続く石川県の私鉄・北陸鉄道について、沿線の4つの市と町は、運行を継続させるために必要な設備投資などの費用を分担することにしていますが、負担が大きいとして石川県にも分担を求める新たな要望を行いました。

北陸鉄道の浅野川線と石川線は、設備の老朽化が進み、赤字が続いていることから、支援を求められた沿線の4つの市と町は、設備投資などの費用を一定程度、分担することで合意しています。
2日、金沢市や白山市など4つの自治体の市長と町長が石川県庁で馳知事と面会し、費用の負担が大きいとして、石川県にも分担を求める新たな要望を行いました。
設備投資には新たな車両の購入や変電所の修繕なども含まれ、最大で120億円あまりにのぼるという試算もあり、今後、北陸鉄道を交えて、行政側が負担する額やそれぞれの割合が話し合われる見通しです。
面会のあと、馳知事は「北陸鉄道は通勤や通学のためになくてはならない交通機関だ」と述べた上で、夏までに方向性をまとめ、国の補助金も活用したいという考えを示しました。