大型連休中に住民グループが「復興食堂」 輪島 深見町

能登半島地震でほとんどの住民が地区の外に避難している輪島市の深見町で、将来戻ってきた住民が集う拠点になることを目指し、大型連休期間中、住民グループが「復興食堂」を開いています。

輪島市の深見町は、地震による土砂崩れで一時孤立状態となるなど大きな被害を受け、約130人の住民のほとんどが小松市などに2次避難しています。
地元の復興を目指す住民グループ「深見町復興協議会」の代表佐藤克己さんは、将来、戻ってきた住民が集う拠点になることを目指し、この大型連休の期間中、廃校になった小学校を利用して「復興食堂」を開いています。
2日は、市外に避難している住民の一部や復旧工事にあたる関係者などが訪れ、七尾湾の「能登かき」を使ったカキフライやカキごはんなどがふるまわれました。
復旧関連の業務の途中で食堂に立ち寄った男性は「たまたま前を通りかかりました。温かいごはんが食べられてありがたいです」と話していました。
住民グループの佐藤さんは「町の人が戻ってこられない中で、食堂をやって復興の道筋をつけたいという思いがあります。いろいろな人に来てもらい、活気あるまちにしたい」と話していました。
この「復興食堂」は5月5日まで開かれ、その後は2次避難している住民を地区に呼んでイベントを実施する際などに開くことにしています。