輪島市の全小中学校で給食再開 約4か月ぶりの温かい給食

能登半島地震のあと給食が中止されていた輪島市のすべての小中学校で5月1日に給食が再開され、子どもたちが約4か月ぶりの温かい給食を味わいました。

輪島市では、能登半島地震の影響で、学校に併設された給食の調理場が被害を受け、ことし2月に学校が再開して以降は弁当を提供していました。
その後、調理場の復旧作業が進み、1日から市内12のすべての小中学校で給食が再開されることになりました。
このうち輪島中学校では、校舎などが被害を受けた6つの小学校の児童約330人が空き教室を間借りして授業を受けていて、1日は、給食の時間になると、子どもたちが調理場から給食を運び、それぞれの器にわけていきました。
1日の献立はカレーライスと大根サラダ、それに牛乳で、子どもたちは「いただきます」と手を合わせたあと、久しぶりの温かい給食を味わっていました。
小学3年生の男子児童は「カレーが一番おいしいです。熱くておいしいです」と話していました。
大屋小学校の沖泙理恵教諭は「『熱い』や『冷たい』という声がきょうは久しぶりに聞こえていました。こうした学校としての機能が取り戻されていくことが子どもたちの力につながっていくと思います」と話していました。