輪島市 小学生が毎年恒例の田植え体験

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市で、地元の小学生が毎年恒例の田植えを体験し、被災地に子どもたちの元気な声が響きました。

輪島市門前町の高根尾地区では、毎年、住民グループが地元の小学生に米作りを体験してもらう取り組みを行っています。
この地区も地震で大きな被害を受けましたが子どもたちと地元に元気を取り戻してもらいたいと例年どおり実施しました。
30日は、近くの門前東小学校と学校が避難所になっているため一時的に同じ校舎で学んでいる門前西小学校の5年生と6年生の子どもたち、およそ20人が参加しました。
子どもたちは、はだしになって田んぼの一角でコシヒカリの苗を手で丁寧に植えていきました。
子どもたちはぬかるんだ泥の感触に驚きながら田植えを楽しんでいて、被災地に元気な声が響いていました。
参加した門前西小学校6年生の女の子は「初めて田植えをしましたが、楽しかったです。地震で被害があった中、私たちのために地元の人たちが準備をしてくれて、感謝しています」と話していました。
子どもたちは、9月上旬ごろに稲刈りを体験する予定だということです。