大型連休にあわせ輪島市の神社で子どもたちのための縁日

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の神社で、大型連休にあわせて縁日が開かれ、多くの子どもたちでにぎわいました。

輪島市河井町の重蔵神社で開かれたこの縁日は、地震の影響で自由に遊べる場所が限られる中、子どもの居場所を作ろうと、輪島市内の母親たちが企画しました。
境内には、ボールすくいや輪投げ、それにヨーヨーなどの出店が並び、多くの親子連れでにぎわいました。
輪島市から津幡町に2次避難している小学4年生の男の子は「久しぶりに友だちと会えました。一緒に遊べてうれしいです」と話していました。
また輪島高校の吹奏楽部が、地震のあと初めて観客の前での演奏を披露し、会場を盛り上げました。
輪島高校の音楽室は、学校に避難していた人たちを支援する団体が使っていたため、吹奏楽部は練習できない状態が続いていましたが、4月から活動を再開したということです。
輪島高校3年で吹奏楽部部長の大向・喜子さんは「みんなを元気づけたいと楽しい曲を選びました。練習してきたことを聞いてもらえる喜びを実感できました」と話していました。
縁日を企画した岡垣未来さんは「子どもたちの笑顔が見られてホッとしています。いま輪島では、子どもたちが安心して遊べる場所が限られる状況ですが、子どもたちのための居場所づくりに取り組んでいきたいです」と話していました。