道の駅「能登食祭市場」で地震後初のイベント 七尾市

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市の道の駅で地震後初めてとなるイベントが開かれ、訪れた人たちが地元の魚介類を味わうなどにぎわいました。

七尾市の道の駅「能登食祭市場」は地元の魚介類が味わえる人気の観光スポットでしたが、地震による液状化で建物の基礎がゆがむなど大きな被害を受け、今も営業再開はできていません。
こうしたなか27日から地震後初めてとなるイベント「復活!食祭楽市」が開かれ、被害の少なかった建物の一部や玄関前のスペースなどに魚介類や被災した酒造会社の酒を販売する店など20あまりが出店しました。
会場には多くの客が訪れ、カニ汁や焼きイカなどを買い求めたり、能登かきをその場で焼いて食べたりと能登の味覚を楽しんでいました。
また、被災した輪島の和太鼓グループが演奏を披露し大きな拍手が送られていました。
復興支援で訪れているという香川県の男性は「地産のものを食べようと来ました。復興へ向けて1歩1歩進んでいると感じます」と話していました。
道の駅の村本能久駅長は「被害がひどかったですが、知り合いの客からは『涙が出ます』と言ってもらうなど、うれしく思います」と話していました。
このイベントは29日まで開かれ5月3日から6日にも開かれることになっています。