輪島市の仮設住宅で住民にチラシでボランティアの利用呼びかけ

輪島市の仮設住宅では、27日から住民の入居が始まるのを前に、地元の社会福祉協議会が、ボランティアの利用を呼びかけるチラシを部屋に配りました。
市などは、避難生活の長期化や制度の周知不足などによって、ボランティアを依頼出来ていない住民も少なくないとして周知を強化することにしています。

27日から順次、入居が始まる輪島市マリンタウンの仮設住宅には、26日、輪島市社会福祉協議会の担当者やボランティアなど10人あまりが集まり、市が入居者のために用意した布団や冷蔵庫といった家財道具を運び入れる作業を行いました。
また、社会福祉協議会は、住民からのボランティアの依頼を受け付ける窓口となっていて、積極的な利用を呼びかけるチラシを入居前の部屋に配っていました。
チラシには、▼住宅の片づけや道路までの災害廃棄物の運び出しのほか、▼専門の技術ボランティアによる活動についても相談出来ることが記されています。
社会福祉協議会によりますと、最近のボランティアの依頼の数は1日あたり40件ほどで、3月と比べると2倍ほどに増えているということです。
一方、▽避難生活の長期化で住宅の片づけまで手が回っていないことや、▽事前の調査や作業の際に現地で立ち会いが必要なこと、それに▽制度を知らないことなどから依頼出来ていない住民も少なくないということで、市などは周知を強化することにしています。
輪島市社会福祉協議会・介護福祉課の荒木正稔課長は「被害状況を見ると、ボランティアの受付件数はまだまだ少ないと感じる。復興に向けたお手伝いが出来るように周知を続けていきたい」と話していました。