輪島高校の男子バレーボール部 転校の部員も一緒に大会出場へ

能登半島地震の影響で、輪島市の輪島高校の男子バレーボール部は、半数の部員が転校などを余儀なくされましたが、石川県高校体育連盟の特例措置で県の高校総体などに限り、転校したメンバーも一緒に出場できることになり、大会に向けて練習に励んでいます。

輪島高校の男子バレーボール部は、去年の県の高校総体でベスト8に入った強豪ですが、地震の影響で10人いた部員のうち5人が、金沢市や野々市市の高校に転校や一時転学しました。
地震で、ユニフォームやシューズ、練習着が使えなくなり、チームも組めないとしてバレー部をやめるか悩んだ部員もいたといいます。
そこで、転校するなどした部員も含めた元のメンバーで公式大会に出られないか、石川県の高体連に掛け合ったところ、4月に行われる県大会と5月から始まる県の高校総体に限り、特例措置で、転校したメンバーも一緒に出場できることになったということです。
25日は輪島高校に残った部員たちが、27日から始まる県大会に向け、元気なかけ声を出しながらレシーブやスパイクの練習に励んでいました。
転校した部員とは、休日しか一緒に練習できませんが、オンラインで一緒にトレーニングするなど、工夫を重ねてきたということで、2年生の大畑瞬星さんは「みんな転校してしまい、一緒にバレーができないと思っていたので、とてもうれしいです。いま、こういう状況だからこそ、声を出して元気を出していく輪島のスタイルで試合も頑張りたい」と話していました。
顧問の奥野拓海教諭は「生徒一人ひとりがあきらめることなく、目標に向かっていく道をつくっていただけたのは、非常に意味のあることです。みんなで出場できることに感謝しながら、一生懸命なプレーを見せてほしいです」と話していました。