全国から寄せられた支援物資を被災者に無料配布 羽咋市

能登半島地震で被災した人を支援しようと、全国から寄せられた物資を無料で配布する拠点が、新たに羽咋市に設けられ、多くの被災者が訪れています。

この活動は、金沢市のNPO法人「みんなの畑の会」が行っていて、羽咋市の労働福祉会館には各地から寄せられた衣類や食器、家電製品などさまざまなものが並べられています。
これらの物資は、NPO法人がSNSや地元の町会を通して集めたということで、きょうも午前中から多くの被災者が訪れていました。
タオルなどを受け取った七尾市の70代の女性は「家の中を掃除するためにタオルを雑巾代わりにしていたため、不足していました。遠慮せずに持ち帰れるのでありがたいです」と話していました。
このNPO法人では、2月中旬から金沢市の会場で集めた物資を配付していましたが、受け取りに来る被災者の負担を減らそうと、大きな被害が出ている奥能登地域により近い羽咋市に新たな拠点を4月20日に設けたということです。
物資の配布は、毎週金曜から火曜の午前10時から午後3時まで行われています。
NPO法人「みんなの畑の会」の西田敏明代表理事は「地震で被災して物資が足りていない人に、どうにかしのいでもらいたいという思いでいっぱいです。もっと多くの物資が必要なので、ぜひ寄せてください」と話していました。