珠洲市で介護ニーズ高まる 社会福祉協議会がデイサービス

能登半島地震の影響が続く珠洲市では、仮設住宅に入居する高齢者などの介護ニーズの高まりに対応するため、社会福祉協議会が新たなデイサービスセンターをこのほどオープンさせました。

珠洲市では、去年まで社会福祉協議会や民間が運営するデイサービスセンターが7か所ありましたが、地震の影響で、このうち5か所が大きな被害を受けて現在も営業停止を余儀なくされています。
その一方で、仮設住宅に入居する高齢者などの介護のニーズが高まっていて、社会福祉協議会は今週、珠洲市飯田町に新たなデイサービスセンターをオープンさせました。
社会福祉協議会の職員たちが、仮設住宅などを回って送迎を行っていて、26日午前9時半ごろに、12人の利用者がセンターに到着すると、ぬり絵やパズルをしながら和気あいあいと会話を楽しんでいました。
センターの建物は、地震の影響で、ことし3月に閉所した福祉施設を活用していて、食事をしたり、入浴したりできるということです。
利用した93歳の女性は「きょうで2回目だが、皆さん親切で、最高です。自分は子どももいないのでいろいろと相談させてもらっています」と話していました。
珠洲市社会福祉協議会の塩井豊事務局長は「みなさんがこちらに来てお話している姿を見ると、地元に戻ってきてほっとしているのだと感じる。これからも、珠洲市で暮らしていくお手伝いをしていきたい」と話していました。
センターは現在、月、水、金の週3回運営していて、今後、利用者が増えれば、日にちを増やすことを検討するということです。