被災者に車貸し出し 連休前に利用増

能登半島地震で被災した人たちが片づけや移動に使う車両を無料で貸し出すサービスを行っている団体には大型連休を前に自宅の片づけを進めるために車を借りたいという人からの申し込みが増えています。

このサービスは、日本カーシェアリング協会が行っていて石川県輪島市や七尾市など、能登地方の8か所で寄付などで集めた中古車358台を被災者に無料で貸し出しています。
4月22日に志賀町に開設された拠点では軽トラックと軽自動車、4台を貸し出していて25日も被災した家から荷物を運び出すために車を借りたいという人が訪れていました。
車両を借りるにはり災証明書か被災した自宅の写真が必要で七尾市の拠点では最長で1か月間、そのほかの拠点では最長で3日間、借りることができます。
この拠点では片づけをするために車両を借りたいと希望する人が多いということで大型連休中の軽トラックの貸し出しは予約でほぼ埋まっているということです。
協会は、4月27日に輪島市町野町にも拠点を開設するほか、さらに車両を増やしていくことにしています。
日本カーシェアリング協会の橋爪笑子さんは「利用者の負担はガソリン代だけなので、気軽に利用してもらうことで、生活再建の手伝いができたら」と話していました。