穴水町唯一の総合病院で設備の復旧作業が完了 手術を再開

能登半島地震で大きな被害を受けたため手術ができない状態が続いていた石川県穴水町の唯一の総合病院では設備の復旧作業が完了し、先週から手術を再開しています。

穴水町の穴水総合病院は能登半島地震で設備に大きな被害が出たほか多くの医師や看護師が被災しましたが1月末から外来での診療を順次再開しています。
しかし排水管や手術に使う器具を滅菌消毒する設備なども壊れたため手術ができない状態が3か月以上にわたって続いていました。
設備の復旧作業はこのほど完了し、4月16日から手術を再開していて24日は10人が白内障の手術を受けました。
穴水町の避難所から手術を受けに来た70歳の男性は、「1月に手術を予定していたので心待ちにしていました。両目の手術が終わったら思い切りテニスボールを打ちたいです。仮設住宅への入居が決まり、そこから出発かなと思っています」と話していました。
手術を担当した有本淳医師は「ずっと待っている方がいたので再開できてほっとしています。震災があって身体は元気でも目が見えにくいと、作業や運転に困っている方はたくさんいらっしゃるので、微力でも復興に向けて助けになりたいと思います」と話していました。