”移動スーパー”が避難所など巡回 輪島市

能登半島地震の影響が続く奥能登地域では、スーパーの休業や道路の被害で高齢者などが以前のように買い物をするのが難しくなっていて、石川県輪島市では「移動スーパー」が避難所を巡回し、多くの人が買い物に訪れました。

地震で大きな被害が出た奥能登地域では地元のスーパーや商店が休業したり、道路が壊れて移動が難しくなったりしていて、高齢者や体の不自由な人などが以前のように買い物をするのが難しくなっています。
こうした中、徳島県に本社がある「移動スーパー」の運営会社がサービスを展開していて、24日は輪島市内の避難所などを巡回しました。
このうち、生鮮食品を積んだトラックが避難所のひとつ、「大屋公民館」に到着すると、約10人が買い物に訪れました。
3か月あまりにわたってこの避難所で生活しているという久堂妙子さん(68)は、夫や子ども、孫たちの家族6人で暮らしていますが、道路状況などから車の運転に不安を感じ、自分で外に買い物に行けないといいます。
トラックの店頭に並べられたサラダやサンドイッチを購入した久堂さんは、「避難所では生野菜があまり出ませんが、買い物に行く手段がなく我慢しているので、お店が来てくれてありがたいです」と話していました。
移動スーパーの販売員の道下利明さんは、「避難している人の元気な姿を見るのが一番うれしいです。できる限りすべての避難所や仮設住宅を回りたいです」と話していました。
「移動スーパー」は毎週火曜日から木曜日まで、奥能登地域の避難所や仮設住宅などで営業を行うということです。