輪島市 被災住宅の木材で日用品をつくるイベント

能登半島地震の影響で倒壊した自宅にある木材などを被災した住民などに持ち寄ってもらい、避難生活などに役立つ日用品をつくるイベントが、輪島市で開かれています。

輪島市門前町にある広場で開かれた“再生マルシェ”には、地震の影響で自宅が倒壊した住民などおよそ30人が集まりました。
イベントでは、被災した住民などが自宅の玄関に使われていた木材などを持ち寄り、木材加工を専門とする大工のボランティアに、「はし」や「表札」など仮設住宅で使う日用品を作ってもらっていました。
持ち寄った木材が、やすりや電動のこぎりで加工されると、住民たちはボランティアに「ありがとう」などと声をかけていました。
自宅が全壊したという輪島市の80代の女性は「再利用できてうれしいです。地震の前に亡くなったおじいちゃんに『木を使わせてもらうね』と声をかけたいです」と話していました。
イベントを主催した「災害NGO結」の前原土武代表は「災害で助かったものを大事にしながら、みなさんが前向きに進んでいくサポートができたらうれしいです」と話していました。
このイベントは25日、能登町でも開かれるということです。